認知症予防に大切な3つの柱
2018年11月16日
認知症の発症メカニズムはまだ完全には解明されておらず、その種類も様々ありますが、直接の原因となる脳の萎縮や血管の詰まりなどは日頃の生活の見直しで予防することが出来ます。
ここではその代表的な例をご紹介します。
認知症予防に大切な3つの柱 目次
認知症予防その1 「食事」
健康な体づくりには、まず食事が大切です。
毎日の食事では以下の4点に気をつけましょう。
1.塩分を控える
・塩分のとりすぎは高血圧のもと。高血圧になると動脈硬化を起こしやすくなることから脳梗塞などを発症するリスクが上がり、そこから血管性認知症を発生するリスクが高まります。
毎回の食事では野菜を多めに、果物も1日1回は食べるようにすることを心がけましょう。
2.カロリーを抑える
・肥満になると高血圧や糖尿病のリスクが高まるだけでなく、アルツハイマー型認知症にもなりやすくなると言われています。食物繊維が多く含まれる野菜などを先に食べることで満腹感を満たし、揚げ物やラーメンなど高カロリーな食事の量を減らすよう心がけましょう。
3.よく噛む
・咀嚼をすることで脳が活性化されると言われています。柔らかいものよりも噛みごたえのあるものをよく噛むことで脳の活性化が進み、認知症予防にもつながります。
4.ストレスをためない
・いくら体に良いと言っても、嫌いなものや美味しくないものを無理に食べてもストレスが溜まってしまいます。ストレスは認知症の発症リスクを上げると言われていますので、食事の時間は楽しく!を心がけましょう。
認知症予防その2 「運動」
1.コグニサイズ
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表したプログラム。
脳の活性化に効果があるとされています。
2.デュアルタスク
2つの事を同時に行う「ながら動作」の事をデュアルタスクといいます。足踏みをしながら手を挙げるなどもデュアルタスクに含まれます。
にしかわ体操やコグニサイズでもデュアルタスクを取り入れています。
3.にしかわ体操
元NHKテレビ・ラジオ体操指導者 西川佳克氏が考案したオリジナル体操です。
デュアルタスクや全身のストレッチなどを音楽に合わせて行うことで、脳と筋肉を同時に鍛えます。
全国のヒューマンライフケア施設でも取り入れています。
認知症予防その3 「脳トレ」
食事の改善や運動と組み合わせて、ぜひ取り入れたいのが「脳トレ」です。
さまざまな角度から脳に刺激を与えることで活性化し、認知症予防にもつながります。
継続的に取り組むことが大切です。
大きく口を動かし、思いっきり声を出しながら歌を歌ったり、手指や腕を大きく動かして楽器を演奏したりすることで、脳の活性化とリラックス効果、両方の効果が期待できます。
2.ゲーム
将棋や囲碁、麻雀、オセロなど、楽しみながらゲームを行うことで脳の前頭葉が鍛えられ、集中力も高められますので、認知症予防にも効果が期待できます。
3.脳トレドリル
計算や漢字など、あらゆる問題に毎日取り組める「ドリル」。脳トレを目的としたものが書店には何種類も並んでいます。
ヒューマンライフケアではオリジナルの脳トレブック「大人の学習帳」をご利用者様お一人ずつにお渡しし、日々取り組んでいただいています。
認知症について相談したい方へ
物忘れが多くなるなど「もしかして認知症?」と思われる症状があったら、かかりつけの医師に相談するほか、神経内科や脳神経外科、内科、精神科、病院によっては「もの忘れ外来」や「メモリークリニック」といった科を設置しているところもありますので、まずは専門家に相談してみましょう。市区町村の役所にある「高齢福祉課」や「認知症相談窓口」などで地域の医療機関を紹介してもらうことも出来ます。
早めの対策で出来るだけ不安を解消することも、大切な取り組みです。
要介護・要支援の認定手続や介護相談についてはお近くのヒューマンライフケアへ>>